最近読んだ本 : なぜ日本陸海軍は共に戦えなかったのか
タイトルだけで、もう「中身についての説明は要らんわ」となりそうですが… 比較的知られている太平洋戦争中の話だけでなく、明治の建軍当初にまで遡り、歴史的経緯を追いつつ、確執がどうにもならないところまで進んでしまった背景を掘り下げた一冊。
なにも陸海軍に限った話ではなくて、異なる背景事情を抱える複数の組織が一緒に動くって、簡単じゃないよなあと思う事例は、身近なところにもあります。たとえば企業合併とか企業聯合とか。
V-22 の開発に際してボーイングとベルが組んだときにも、企業文化がえらく違っていて難しい部分があったといいますし。
そこまで考えを広げなくても、「なんで日本陸海軍はあんなだったんだ」という疑問があったら、土台になる背景事情を知る材料として読んでみて、という一冊。
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