« 2020 年 6 月のお仕事・その 2 & その 3 | Main | microUSB ケーブルの買い換え »

Jun 25, 2020

2020 年 6 月のお仕事・その 4

出ました、新刊「現代ミリタリーのゲームチェンジャー」。

ただし、Twitter でも先に書いていますが、「"これがゲームチェンジャーだ、すげえ" という趣旨の本ではありません。過去の事例をひもときながら、「ゲームチェンジャーとは何だ」「ゲームチェンジャーを生み出すためにはどういう思考や組織が要るか」といった話をメインに据えた本です。編集担当 S 氏の言を借りると「哲学的」なところもあります。

ぶっちゃけると、技術開発の動向そのものをメインに据えた、日経 BP 総研の「ゲームチェンジングテクノロジーの未来 2020-2029」を書きながら思ったこと、そこで書けなかったことを引っ張り出して、ひとつの本にまとめてみたところがあります。私の著作としては異色の存在といっていいかも。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

現代ミリタリーのゲームチェンジャー [ 井上孝司 ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2020/6/25時点)


 

|

« 2020 年 6 月のお仕事・その 2 & その 3 | Main | microUSB ケーブルの買い換え »

Comments

 次のゲームチェンジャーって何処にいて、いつ現れるんだろうとか思いません?

 戦闘機ひとつとっても、F-117を経てスーパークルーズ能力を持ったF-22の登場はゲーム・チェンジャー横綱版と言えたけれど、じゃあその後の戦闘機のネットワーク化は、せめて大関クラスのゲーム・チェンジャーと言えるのか? でも妨害には脆弱。その次に来るのはたぶん戦闘機へのレーザー砲搭載だろうけれど、まだちょっと絵柄が見えない。
 それとも、今すでに中学相撲界を荒らしているけれど、世間的には全く認知されていない大型新人が部屋入りして彗星の如く横綱に上り詰めるのか?

Posted by: えいじ | Jun 25, 2020 11:56 PM

どんなテクノロジーが出てくるか、より先に、そもそも 2030 年代の航空戦がどんな様態になるのか or どんな様態で戦いたいのか、が問題なはずなんですよね。F-2 後継機の件については、どうもそこのところが見えてきていないように思えて。中の人はちゃんと考えてるけど、表に出していない、という可能性もあるのですが。

どんな航空戦で勝ちに持ち込みたいのかが見えてきて初めて、どんなテクノロジーが必要とされてくるかが見えてくるんじゃないかと思います。

Posted by: 井上孝司 | Jun 26, 2020 12:33 PM

中学相撲じゃゲームは変化しない
帆走で砲戦を経験していない、いきなり汽船で砲戦の日本海軍と清海軍or露海軍の海戦
これはゲームチェンジャー
http://tokyoexpress.info/2019/11/23/無人機uasによるスワーム攻撃の脅威に対抗する手/
日本は「警察庁」のせいで、スワームの検討が出来ないで、後手に回っているとか

Posted by: sionoiri | Jun 28, 2020 02:55 PM

「何か」が出たときに、それをゲームチェンジャーとして認識できるかどうか、防衛側としては評価が難しいところがありますよね。
iPodが出た時も、iPhoneが出た時も、ここまで携帯デバイスどころかメディアやエンターテインメントの流れを変えるとは、想像できませんでしたよ。

経済の行き詰まりとか技術のブレークスルーが少なくなったせいか、最近はゲームチェンジャーに期待する度合いが増えたというか、ゲームチェンジャーという言葉がかつての「戦闘機の最大速度」のように扱われている感がなきにしもあらず。

ステルスと言わずに、低観測性という事を追求すること自体は、70年代末の次世代戦術機開発に向けた米軍のORとして必要性が強調されていましたからね。航空ジャーナルとか航空情報あたりに載るプロポーザル記事で、背中にインテイクを付けたとか、背中からミサイルを打ち出すとかの想像図が描かれていたのを覚えています。
その点では、井上さんの本で書かれていた通り、RCSを計算を可能にして、開発の試行錯誤をぐっと楽にしたのが、ゲームチェンジャーですよね。
軍事の世界でいうなら、ステルスのように文字通り忍んでいるゲームチェンジャーと、変化を強要しようとして喧伝されるゲームチェンジャーというものもあって、DEWとか極超音速兵器は後者なのかな。

Posted by: いーの | Jun 29, 2020 10:29 AM

なんか最近、ゲームチェンジャーという言葉が安売りされてるような印象がなきにしもあらず。

確かに、「これがゲームチェンジャーになり得るか ?」を読むのは難しいんですけど。単に「画期的な新技術/新製品」というだけでゲームチェンジャーになるわけではなくて、ある種の「めぐり合わせ」のようなものは必要かなと思いました。いくらコンセプトやビジョンが優れていても、技術がそれに追いついていなかったということもあるわけですし。

その「めぐり合わせ」の縁結びをするのも、まさに「目利き」の仕事なんじゃないでしょうか。

Posted by: 井上孝司 | Jun 29, 2020 10:54 AM

>めぐり合わせ
Newton Message Pad……

Posted by: いーの | Jul 04, 2020 08:49 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 2020 年 6 月のお仕事・その 2 & その 3 | Main | microUSB ケーブルの買い換え »