2021 年 3 月のお仕事・その 3~その 4
お次は「Jwings」と「航空ファン」。
まず「Jwings」ですが、「特集 自衛隊機、新時代」の「自衛隊の新型機たち 次世代の先陣を切る F-35」「自衛隊の新型機たち 新しい航空偵察」を書きました。ただ、そんなに急速に状況が動くわけでもないので、何か新味のある話が出てくるかというと… 空自の RQ-4 担当部隊編成は、締切に間に合わなかったし (´・ω・`)
あとはいつもの「月刊 F-35」ですが、特集の方で偵察の話が出たので、こっちでも連動して「非伝統的 ISR (NTISR)」の話を書いてみました。それと、ミッション ソフトウェアの細かいバージョンの話。ひとつのブロックに複数のバージョンがあるので、それについて解説するやつです。
一方、「航空ファン」では FMS (Foreign Military Sales) 制度の解説を。名前は多くの人が知っているけれど、詳しい仕組みをちゃんと知ってる人は少ないんじゃないか、というやつです。概要は過去に他誌で書いたことがあるけれど、ここまで突っ込んで書いたのは初めてです。
そしてこの記事、「米国防総省契約情報ウォッチャー」の本領を発揮したところがありましたね :D
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Comments
>NTISR
月刊F-35で紹介されていましたが、F-35の画像情報がいわゆるハイビジョンTV相当との事で、伝統的な偵察写真とか、U-2やRQ-4の専用画像センサってどれぐらいなんだろうと考えてしまいました。NHKがさかんにアピールしている4K? いやもっと伸びて8Kくらい?
先日、グローバルホークを導入した後の使用実績について書いた国防総省のレポートが紹介されていたんですが、無人偵察機が飛ぶことで、偵察需要が爆発的に増えて、リソースがあっという間に埋まってしまったとか。
パーキンソンの法則(でしたっけ?)のどれかを地で行く話だなあと思って読んでいたんです。
その話を読んだうえで、このNTISRを考えると、偵察資源の増大を狙っての事なのかなと思ってしまいます。情報はあった方がいいのは確かですから。
これで増えた資源もあっという間に使われてしまいそうですけどね。
ハードの世界では、一番弱い場所を強化すると次に弱い場所が問題として顕在化するというのが常識ですが、そのメタファーで考えれば、取得情報が増えると、次は偵察による一次情報の判読がボトルネックになりそうですね。(ここにディープラーニングを入れてどうにかしようとかなるんでしょうけど)
Posted by: いーの | Apr 02, 2021 12:54 PM
実際、UAV の利用が広まってみんなが動画の実況中継に夢中になったら、今度は撮ってきた動画データの山ができちゃって、解析や照合に難渋する事態が起きてるんですよね。
となると、シンプルそうな作業はコンピュータにやらせないと無理で、そこで AI とか ML とかいう話が出てくるのは必然だと思います。
Posted by: 井上孝司 | Apr 02, 2021 02:21 PM