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May 17, 2022

30cm 規制

この「30cm」という基準、レンズ単体を指すのか、ボディに取り付けた状態を指すのか、伸縮するレンズでズームしたときの取り扱いは、と疑問点だらけ。

ただし現実問題として、手荷物検査の席でいちいちレンズを出させて物差しで測るとも思えないし、ひとつの目安ということなのかなと。日本じゃなくてアメリカの話ですけど、パタクセントリバーみたいに「バッグのサイズ制限」がかかった場面でも、いちいち測られたわけじゃないですからね。たぶん、目測で「明らかにデカいだろ」というときにチェックが入ったんじゃないかと。

手段そのものよりも「何を目指しているのか」という観点から考えると、どでかい望遠単焦点レンズを持ち込むガチ勢を遠ざける狙いがあるのかな、というのが個人的な推測。1990 年代のまったり加減が信じられないぐらい、昨今、国内のミリ系イベントって人が多いし、運営する側にとっても負担が大きくなっていただろうから。

今後に防府北以外の基地も後を追うのかどうかはともかく、海外、とりわけアメリカでも機材制限を課す事例があることを考えると、コンパクトでもちゃんと撮れる機材の用意を考えておく必要がありそう。

そういう意味で、EOS R5 と RF 100-500mm のコンビはイイ線行っている部類だと思うけれど、サイズ制限の閾値次第というところはありますね。あと、いつぞやのオセアナみたいに (わざわざメールで問い合わせた) 焦点距離で制限かけられたら、どうしようもありませんけれど。

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Comments

 米軍共用基地なら解るけれど、自衛隊オンリーでこれはやりすぎよねぇ。その規制の合理性を当局は説明できるのか?

Posted by: えいじ | May 18, 2022 01:35 AM

「有料席との差別化」「でかいレンズを振り回す人が前の方にいると、後ろの方の人から見えなくなる」といった説明がされているそうですが、果たしてそれだけなんかなぁという疑問はあります。

Posted by: 井上孝司 | May 18, 2022 08:42 AM

そうこうしているうちに、皆さんがメジャーで測った結果で良い(「カメラ本体と使用する望遠レンズ(レンズを最短まで縮めた状態)を組み合わせた場合において、30cmを超えるもの(レンズフードの長さは除く。)」)という更に細かい追記が出たようです。

https://www.mod.go.jp/asdf/hofukita/information/airshow2022/images/tousen2.pdf

多分、このケースはどうなのかとか、細かいことを聞きに電凸した人が沢山出たのでしょうねぇ・・・。(遠い目)

Posted by: 観音旭光の両刀使い | May 20, 2022 08:13 PM

100-400mm 級の望遠ズームなら、ギリギリでクリアできる事例が少なくなさそうだから、これはやはり大口径望遠単を狙い撃ちですねえ。

Posted by: 井上孝司 | May 20, 2022 08:23 PM

大砲はまあ… 100-400クラスが通っただけで良しとしましょう。
凸が大量出現もそうでしょうけど、基地側もここまで真摯に対応していますし、お互い気持ちの良いイベントにしたいでしょうから。一度きちんとした定義がされると、後続にとっても有難いのも確かですし。
なお、有料席では70㎝まで可能だそうで。望遠鏡持ってこようとした猛者でも居たのでしょうかね?

蛇足ですが、今後きっと30㎝制限がデファクトスタンダードになると見越してカメラの設計がそれを見越したものになる…のでしょうかね?

Posted by: ぼろねこ2k | May 22, 2022 03:03 PM

さすがに、航空祭ガチ勢のことだけ考えてレンズを設計するわけにはいかないでしょうけれど、100-400mm 級ズームに対する性能向上要求が強まって、それを受けて何か… とかいうことはあり得る。のかしら ?

Posted by: 井上孝司 | May 22, 2022 11:06 PM

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