「新幹線 EX」の最新号で、EOS R7 と EOS R10 の話を書きました。もちろん、(いかがでしたか系の blog やアフィ厨 blog でありがちな) スペックを列挙しただけで「向いている」とか「向いていない」とか書くような真似はできません。現物をお借りして、実際に新幹線を相手にして撮ってみた上で書いています。
EOS R7 なら「新幹線にもガッチリ AF が食らいついて云々」といわれても「それはそうだよね」となりそうですが、ダークホースが EOS R10。300km/h あまりで突っ込んでくる新幹線に、しっかり AF が食らいついてくれます。連写のコマ速はメカシャッターと電子先幕シャッターなら 15fps。そのパフォーマンスが、あの小さな (分からない方は店頭で現物を触ってみて) ボディに収まっているわけです。
しかも、何が素晴らしいって、背面にマルチコントローラが付いているので測距点の移動をサクサクやれること。状況に合わせながら動きものを撮るときには不可欠の機能です。タッチ & ドラッグ AF でも移動はできるけど、細かい調整をサッとやるのが難しい。
「新幹線や飛行機を撮ってみたいんだけど」という方の「最初の 1 台」として、EOS R10 と RF 100-400mm のペア、けっこういいんじゃないかと思うんですよね。後で上級機にステップアップすることがあったとしても、サブ機として手元に残しておけば有用そう。コンパクトで軽いから、LCC に乗るときの荷物軽量化にも貢献するし、昨今みたいにクッソ暑いときは荷物が軽い方が助かるし。あと、最近になって増えている「航空祭における機材の物理サイズ制限」に対応しやすいのも利点。
流し撮りモードも「乗り物撮影の入門機」としてはありがたい機能。諸元の設定はカメラに任せて、撮り手はパンニングをしっかり決めることに専念すれば済むので。
スペックだけ見ているとピンとこないかも知れないけれど、「とにかく触ってみて」と。
注意点があるとすればバッファで、連続撮影可能枚数の公称値は「RAW+JPEG ラージで約 21 枚 (UHS-II カードなら 23 枚)。全速で 1.5 秒というところ。アクロの対進課目を数打ちゃ当たるで撮るときは、ちょっと心許ないかも… ?
と思ったけれど、EOS 7D Mark II は RAW + JPEG ラージ / ファインで約 18 枚じゃん (UDMA7 対応 CF なら 19 枚)。それでバッファ切れ起こしたことないから、たぶん R10 でもだいじょーぶ。
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