« 2022 年 10 月のお仕事・その 1 | Main | 2022 年 10 月のお仕事・その 2 »

Oct 18, 2022

α9

しばらく前に、α9 を手に入れて (もちろん中古)、シグマの 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary と組み合わせて遊んでみています。これまで E マウント機って使ったことなかったし、たまには違う世界に触れてみるのも見聞が広がってよかろうと。外装ハゲハゲの並品ですが、それぐらいの方が気兼ねなく使えるってもんです。

Image_3_20221017144801

そして、在来線、新幹線、民航機までは試してみたのですが、戦闘機はまだ。一度、これを持って百里に行ったら、ノーフラ・空振りという目に遭ってしまって (´・ω・`)

戦闘機相手にテレ端 400mm じゃ足りないのは明白ですが、一応、1.5x にすれば 600mm 相当になって、それでも 1,000 万画素かそこらは残るので。どえらい性能が上がった EOS 40D を使っていると思えば。ボタンの設定をカスタマイズして、[C4] ボタン一発で 1.5x のオン/オフを切り替えられるようにしたので、即座に切り替えはできます。

そして、このコンビネーションだとコンパクトにまとまるので、「ズームを伸ばしてフード付きでも全長 40cm」に収まるのは利点。あと、ミラーレス機にしてはバッテリが長持ちしますね。

Image_2_20221017144801

そんなこんなでしばらく使ってみての感想。とにかく、ブラックアウトフリーの EVF とトラッキング AF は大したもの。動く被写体を追いながら撮るのは苦にならないし、AF はガッツリ食らいついてくれるし。ただ、使ってみて気になった点もいくつか。

まず、なによりも改善を要すると思ったのが、シャッターボタンのフィーリング。半押しまでのストロークよりも、半押しから全押しまでのストロークの方が長くて、しかも微妙に重いのですね。だから、他社機のつもりでレリーズすると「あれあれ、シャッターが切れない、切れない、えっ !?」となってしまい、レリーズのタイミングを逃しそうになったことがしばしば。(逆の意味で極端だったのがパナの G9 で、こちらはストロークが短かすぎ)

こういうところが、「カメラマンが作ったカメラというよりも、エンジニアが作ったカメラじゃないかなあ」と思わされるところ。いやまあ、「高速連写できるんだから、タイミングを測るような真似をせずに、押しっぱなしにしてれば」という意見もあるでしょうけど、それだと「撮っている感」が希薄になるし、スチール撮影としては外道じゃないかと。動画の切り出しみたいになっちゃうから。

AF の測距点はいくつかモードがありますが、「ゾーン」のエリアが妙に広くて、全点オートとの使い分けが曖昧になってしまうのもイマイチなところ。全点オート ~ ゾーン は比較的差分が少なく、ゾーン ~ フレキシブルスポット または 拡張フレキシブルスポット (キヤノンでいうところの領域拡大 AF (周囲)) の差分が妙に大きいなとの印象。

Img_0261_dp4 ゾーン

Img_0260_dp4 フレキシブルスポット L

Img_0259_dp4 拡張フレキシブルスポット L

もっともこうした印象は、列車の先頭部や民航機の機首側面にゾーンで合わせたい、という使い方に起因する部分もあるんですが。

あと、不満に思ったのが USB コネクタ。カバーを外してもボディにぶら下がっているから紛失する心配はありませんが、そのブラブラしているカバーが USB ケーブルのコネクタと干渉して奥までささらないんですね。カメラが宙に浮いた状態なら解決できそうですが、それってあり ?

Image_0_20221017144801

なお、E マウントでレンズをフルレンジで揃えるつもりはないです。とはいえ、望遠ズームだけというのもどうかと思い、思案の結果、追加したのが FE 50mm F1.8。とりあえず、この 2 本があれば、動きモノの撮影とオフショットの両方をカバーできるので。EF マウント機でも、オフショットは 40mm 単や 50mm 単で済ませることが間々あるのと同じです。

Image_1_20221017144801

FE 50mm F1.8 の AF は爆速ではないけど、まあ許容範囲。AF-S だと合焦するまでジーコジーコと行き来するのですが、AF-C の方がストレスなく使える感じ。

|

« 2022 年 10 月のお仕事・その 1 | Main | 2022 年 10 月のお仕事・その 2 »

Comments

>どえらい性能が上がった EOS 40D

 全く道具ヲタは見栄張ってフルサイズとか執着するから。最初から、APS-Cでよくねか? と割切れば良いじゃん。

Posted by: えいじ | Oct 18, 2022 09:55 AM

https://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-ff7459.html#comment-143781245
(ごほっ、ごほっ)・・・ようやく、言いたいことが言えるようになった・・・。
先のエントリーの2枚目の写真にソニー α のボディと FE 1.8/50 が写っているのにめざとく見つけていたのですが、グッと堪えておりました。

それはそうと、ゾーンAFって範囲を動かせたはずですが、それでも範囲が広すぎると言うことでしょうか?
鉄道はともかくバックに何もなくて大きく写せる旅客機ならばゾーンAFの範囲を機首側に置いておけば楽というのが私の印象なのですが・・・。
それと、うちの α7R IV だとトラッキングAFは一定時間が経つと外れていく感触がありますが、α9 は如何でしょうか?

USBカバーについては、α7R IV だと邪魔っ気だけどコネクタはちゃんと入ったと思いました。

> えいじ先生
ソニーの APS-C 機のラインナップはフルサイズと全然傾向が異なる(EVFが左端にあるライカ M 風味のトップフラットタイプしかないので選びづらいのですよ。

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Oct 18, 2022 10:43 AM

もちろんゾーンの範囲は動かせますけど、それにしても範囲が広すぎて。民航機をサイドから狙ったら、機首だけじゃなくてエンジンや主翼まで入っちゃいます。それでいちばん手前にフォーカスされたのでは、機首側面が前ピンに。

DC-8-61 ぐらいの胴長なら、多少は狙いやすいかも知れないけど…

少なくとも新幹線を相手に試した限りでは、トラッキングがすっぽ抜けたことはないです。今日もコイツで ALFA-X を撮ってましたが。

Posted by: 井上孝司 | Oct 18, 2022 07:47 PM

亀レスですが、トラッキング AF については、「すっぽ抜け」ではなく「追従遅れ」です。

例えば左奥から右手前に抜けていく直線区間で、測距点に車両正面が来たところでトラッキングを効かせて連続撮影を開始すると、最初は車両正面に測距点が来ているのですが、車両の動きから遅れだして順次左に移り(中央側に残り)、気が付くと車両側面に測距点が来ているという感じです。それが結構早く来るので、トラッキングを早めに開始していると良い感じのところで車両正面にピントが来ていない写真が出来てしまいます。

それを避けるために、開始の測距点を真ん中か更に右に置いて、外れるまでの時間に撮影が終わるようにはしていますが、キヤノンの EOS R5 では、この現象は全くなしです。(山陰某所での「銀河」撮影で「EOS R5 スゲー!」と言ったのはこのこと。)

まあ、今となっては α7R IV も古い機種ですし、どうも α7R V が間もなく発表されるそうで、AF 周りを強化してくるという話なので、(買いはしませんが)興味津々で発表を待っています。

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Oct 23, 2022 02:45 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 2022 年 10 月のお仕事・その 1 | Main | 2022 年 10 月のお仕事・その 2 »