ニコンのスリングバッグで悪あがき
だいぶ前から、ニコンのスリングバッグ (スポルト ワンショルダー バッグ) が手元にあります。
ひょいと背負えて、身体の前に回して中身を出し入れするのも容易。ただし片方の肩だけに荷重がかかるから、この手のバッグはキャパが小さいのが通例。ニコンのやつも例外ではなくて、サイズは小さめ。ラップトップが入らないので、これをメインにするのは無理があります。でも、日帰りかつ「撮り」が主体ではないお出かけを、これひとつでやったことはあります。
とはいうものの、限られた内部空間をできるだけ有効活用したいのは当然の流れ。ひとつ前のエントリで書いたように、単独取材の際に予備機を連れていくとか、新車報道公開みたいな場面で一部の機材だけ車内に持ち込むとかいう場面で使えるし。着替えなんかを入れるサブバッグという用途もあり得ますが、その場合にもやはり、変に小さい区画は使いにくいんですよね。
そこでしばらく前から「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤していて、いったんは決着したように思えました。ボディと 100-400mm 級の望遠ズームが入るという前提条件で、さらに小さめのレンズひとつ分。しかし、微妙に空きスペースがあって、「まだ追い込む余地があるんじゃないか」と。そこでまた試行錯誤した結果、こうなりました。
サイドに開口部があるので、そこに面した側にボディと望遠ズーム。ボディの奥側 (写真では手前側) の空きスペースに、もうひと区画。
写真だと左側になりますが、上部には小さめの独立した気室があります。ここは小間物を入れてもいいし、小さな単焦点レンズを付けたボディぐらいは入ります。
そして、サイドの開口部を開けるとこんな感じ。ボディも望遠ズームもアクセス可能。以前の配置だと、この位置に望遠ズームを横向きに入れていたので、それ以外はサイドから出し入れできなかったんですね。
ちょっと苦しげに見えるけれど、望遠ズームの出し入れは問題なし。サイドからの出し入れは難しくなるものの、一応、RF 100-500mm まで入るスペースは確保してます。
ここからアクセスできない奥の区画は、標準ズームを入れてもいいし、広角ズームを入れてもいいし、ふたつに区切れば小さめのレンズ 2 本が入るし。というわけで、内部配置の工夫により、収容可能な機材の幅が広がってめでたしめでたし。
Comments
ワンショルダーなの? 咄嗟の時に使い易いとは思うけれど、この重量は無茶じゃないかなぁ。PCも入らないだろうし。何より、肩への負担がきつすぎるでしょう。
私は国内はもうザックひとつにしちゃいますたよ。入れようと思えばPCも楽に入るし。望遠ズームを付けたままの状態でボディも仕舞えるよう間仕切りも作って。
Posted by: えいじ | Oct 03, 2022 03:28 AM
昨年だったか、スリングとショルダーの二本立てで出かけたら肩が死にました (爆)
スリングひとつで出るか、ショルダーを併用するなら用のないときは地べたに置いておく前提じゃないと、肩がもたないでしょうねえ。ただ、選択の幅は広い方がよいです。上でも書いたように、現実問題としてサブのバッグが欲しい、しかも即応性が求められる場面はあるので。
Posted by: 井上孝司 | Oct 03, 2022 08:26 AM
(この記事中の別な何かに気づいたことを言いたいのを我慢しつつ)
私は、ワンショルダーは取り出しが面倒なので、パッと出用途では、結局ショルダー(現在は TEMBA MESSENGER DNA15)を使ってますが。
DOMKE F-2 とかも使っていたのですが、今時の太いレンズやデカいボディが入らなくて・・・。
日頃の酷使が祟り、肩当て部に裂け目が生じて使用停止とした HAKUBA GW-PRO ショルダーバックの初代については、後継バッグを探しているものの、寄る年波に勝てずにザックにせざる得ないかなと思っています。が、Think Tank Photo も Lowepro も北海道遠征前は在庫切れか販売終了の嵐で、今のところ手を出せず。値上げ前に買った、DOMKE F-1X も使ってあげないといけないし・・・。
まあ、カメラバッグは「大は小を兼ねず、小は大を兼ねず」と言う格言(by 師匠)が有り、どんどんバッグが増えていって収納場所に頭抱えています。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Oct 03, 2022 01:04 PM
取材の現場だと、バランスがとれる形で両手をしっかり空けておきたいこともあるんですよ… 地べたから乗務員室に上がって車内に入るときとか。レトロスペクティブ 20 ぐらいならいいですが、そこでデカいショルダーなんか肩に掛けてると、出入りに難儀するのです。
あと、このあいだの西九幹の式典取材みたいに「狭いスペースに報道陣が詰め込まれてギューギュー」なんてことになると、持ち歩くにも出し入れするにも場所をとるのは困るわけです。
このへん、普通なら経験しない特殊事情ではありますが、道具立てもオペレーションもそれに合わせて最適化しないといかんのですハイ。
Posted by: 井上孝司 | Oct 03, 2022 01:06 PM