最近読んだ本 : 戦略航空偵察
航空偵察の意義やノウハウについて書いた本… というよりは、「戦略航空偵察史」という方が似つかわしい一冊。個別の飛行任務について細かく書いてあるので、「いつ、どこでどんなミッションがあった」を押さえる場面では参考になりそう。もちろん、公表されていない「ひみつ任務」もあったのでしょうけれど。
そういう情報を期待して読むのであれば、良い本だと思います。
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航空偵察の意義やノウハウについて書いた本… というよりは、「戦略航空偵察史」という方が似つかわしい一冊。個別の飛行任務について細かく書いてあるので、「いつ、どこでどんなミッションがあった」を押さえる場面では参考になりそう。もちろん、公表されていない「ひみつ任務」もあったのでしょうけれど。
そういう情報を期待して読むのであれば、良い本だと思います。
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中野耕志さんの新刊です。現物が届いて一読してみたら、ホントに「初めて撮る人向け」でありました。
ある程度の経験がある人にとっては、特に Chapter 4 以降の内容が大事だなあ、というのが読後の感想。
欲をいえば、正面を横切る被写体を追うときの角速度の変化を初めとする「被写体を追うためのノウハウ」(初めて飛んでる飛行機を撮る人にとって、これがいちばんの壁だと思う) であるとか、数字・数式による論理的な解説にも踏み込んでくれたらなあと思ったのですが、そこまで行くともう、別立てでもう一冊が必要ですね。
タイトルだけで、もう「中身についての説明は要らんわ」となりそうですが… 比較的知られている太平洋戦争中の話だけでなく、明治の建軍当初にまで遡り、歴史的経緯を追いつつ、確執がどうにもならないところまで進んでしまった背景を掘り下げた一冊。
なにも陸海軍に限った話ではなくて、異なる背景事情を抱える複数の組織が一緒に動くって、簡単じゃないよなあと思う事例は、身近なところにもあります。たとえば企業合併とか企業聯合とか。
V-22 の開発に際してボーイングとベルが組んだときにも、企業文化がえらく違っていて難しい部分があったといいますし。
そこまで考えを広げなくても、「なんで日本陸海軍はあんなだったんだ」という疑問があったら、土台になる背景事情を知る材料として読んでみて、という一冊。
先月、岡山に行く前に東京駅でちょいと空き時間ができたときに、ふらっと書店に立ち寄って見つけた本。なのに、それを読んだのは、岡山どころか北海道とオーストラリアへの遠征が終わった後 (´・ω・`)
と、それはともかく。読んでみたら、なかなか面白かったです。書かれているのは、民航機のパイロットが直面するさまざまな場面でどう対応するか、という考え方や心構えなどの話が主体なんですが、仕事で、あるいはクルマを運転する場面でも応用できそう。
本書には、「個々の事象にどう対応するかを教えるのではなく、その背景にある原理原則を教える」という趣旨の話が出てきます。まさにそれで、原理原則が分かっていれば、飛行機の操縦に限らず、その他の分野にも応用が利くんじゃないかなあ、と。
すでにあちこちで書評が出回っていますが、ひとことでいうと、V-22 オスプレイの歴史について書かれた本です。単に V-22 だけ取り上げるのではなくて、その前段に当たる技術実証機や、そこで関わってきた人々の話が盛りだくさん。
いうまでもなく、この機体は開発過程で何回か事故を起こしているわけですが、その事故の経緯や原因についても、ちゃんと説明されています。それだけでもこの本を読む価値はあると思いました。
V-22 は日本のみならずアメリカでも賛否両論・喧々囂々のところがある機体。この本の中には、アメリカで政府の意思決定権者に対して「いかに V-22 がダメな機体か」を延々と論じてメール攻撃を仕掛ける人が出てきます。
でも、これって「○○反対運動」に取り組んだ人がしばしば陥る、そしていちばんやっちゃいけないことの見本じゃないでしょうか。国が変わっても人間のやることって似てますね。
翻訳は自衛隊 OB の方が担当されていますが、そのせいか、ところどころに「自衛隊っぽい」言い回しが出てきます。ここでそれのネタばらしをするのは… まあ、止めておきましょうか。読んでみてのお楽しみということで。某書と違って、訳語は正確です。
最初に書いてしまいますが、読み終えてズドーンと重い気分になりました。
例の雪中行軍・遭難事件について、陸自の第 5 普通科連隊に所属していた著者が、資料・史料を丹念にあたってまとめ上げた本です。
八甲田山の一件というと、例の「八甲田山 死の彷徨」があまりにも有名で、うちにもあります。ただ、これはあくまで史実をたたき台にした小説なので、これに書かれた内容がそのまま事実だったと思ってしまうと、大間違い。
というところの認識を正してくれたのが、今回の「八甲田山 消された真実」でありました。あっちを見てもこっちを見ても、どうにもこうにもやりきれない思いにさせられる話のオン・パレードで、山中で遭難死した軍人たちは浮かばれないなぁと。
ただ、この遭難事件も日本近代史で実際にあった出来事のひとつなので、読んでみた方がいいと思いますよ、とだけ書いておきます。少なくとも、違った視点から事件を見ることができます。
日本の鉄道に不可欠なトンネル。その中には難工事で大変な目に遭った事例も少なからずあるわけですが、この本の主役はその中の「丹那トンネル」と「鍋立山トンネル」。鍋立山トンネルについては詳しく書かれた記事を読んだことがあったけれど、丹那トンネルについては子供の頃に読んだ本の記憶がうっすらとある程度だったので、この本の存在を知って「読んでみよう」と。
丹那トンネルの工事史というわけではないから、思ったよりもサラッと流されてるなあと思ったけれど、概要は分かります。あと、トンネルの掘り方に関する解説はいろいろあるので、そっちのイントロとしてもいいかも。
あまり騒ぎにはなりませんでしたけど、北陸新幹線の飯山トンネルは鍋立山トンネルからそれほど離れていない場所を通っているので、それなりに難工事になったそうです。
Twitter で刊行予告の話がどこからともなく (?) 流れてきて、「これは買わねば」と思った一冊。ボリュームはさほどでもないので、さらっと読めます。
ひらたくいえば、個々の車両ごとに「中の人が背景事情を語る」というインタビュー形式の本。既知の話もあれば、「そうだったんか」という話もあり。
もちろん、あらゆる話が開けっぴろげということはないのだろうし、なんとなく歯切れが良くないなあと感じる部分もあるわけですが。それでも、初耳な話はそこここに出てくるので、買う意味はあるかなと。
いつもの「利用者視点」「趣味者視点」に「中の人視点」を加えて、複眼的に物事を見るのに役立つかな、と思った次第。
以前からハードカバーは出ていたらしいのですが、見過ごしてました。文庫で出ていたのが目にとまって、即買い。
さまざまな分野の事故を取り上げて、事実経過や背景事情について解説しているのですが、事故そのものよりも、その事故に至るまでの経過に着目、それを複数のケースに分類しているのが目新しいところ。
そして改めて認識させられるのが、「連鎖」でしたね。ひとつのドジや不具合だけでは、そう簡単に大事故にはならないのです。ドジや不具合の連鎖があると大事故につながるし、その過程で人為的な判断ミスや手抜きや骨抜きが入ると致命的。
そして全体を通じて流れているのが、「人がマシンやシステムを御する」という厄介な課題。人とマシンの関わりというところでは、少し前に読んだ「サイバネティクス全史」も良書だったので、この 2 冊を併せて読んでみるのがお薦めかも。
航空事故に関する本は以前からいろいろ読んでいたので、航空事故については馴染み深い (なんだそれ) 事例が多かったですね。
昨日、業界関係者の飲み会に行く前に時間が余っていたので書泉ブックタワーに立ち寄ったら見つけて、パラパラとめくってみて「こりゃ買いだ」と思って買ってきた本です。そして、仕事などの合間に、一気に読み切ってしまいました。
モリゾウこと豊田章男社長の登場からこちら、トヨタという会社が変わってきたなあという印象があったのですが、その背景事情の一端を垣間見られたような気がします。
主役である成瀬弘氏の名前を知ったのは、アルテッツァが出て、即買い (正確にいうと発売前に予約) した頃だったか… その後もあちこちの媒体でお顔や名前は見ていて、「へええ、こういうポジションの人がいるんだなあ」と強い印象を受けてました。
でも、現社長との関わりはよく知らなかったので
ネタバレは避けますけれど、「いい話だなー」「いい言葉だなー」と思う記述が随所に出てきます。ことにクルマ好きの人だったら読んでみて欲しい。
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