仕事のあれこれ

Feb 02, 2025

2025 年 1 月のお仕事・その 5

いけねえ 2 月になっちゃった。

「丸」の 3 月号では細々した特集がズラッと並んでいるのですが、殿の「第六特集 世界最強国家の軍事力を徹底分析 トランプ大統領とアメリカ軍」の中で、「世界最強の実力を誇る US エアフォース実力分析」と「新たに発足した米宇宙軍を分析する」を書いています。

宇宙軍の方は歴史が浅く、馴染みも薄い新組織なので、組織構成や基地施設など、ありきたりかつ基本的な情報をメインでまとめました。ただし空軍の方は、昨今の情勢も考慮に入れて、組織的な話はほったらかしにして「米空軍がどんな変革を進めているか、どういう方向に向かっているか」という話をメインで。

だって、アメリカ空軍の組織とか基地施設とか、書かれたものはすでにわんさとあるわけで、いまさら屋上屋を架すようなことをしても仕方ないだろうと。もっと大事なことがあるだろうと。で、こういう話にしてみた次第。

巻頭からは伊号潜水艦がらみの記事がズラッと並んでいるのですが、第二次世界大戦モノは私の出る幕ではござんせん。

| | Comments (0)

Jan 21, 2025

2025 年 1 月のお仕事・その 1~その 4

渡英してからグッタリしてしまって放置状態 (いけませんね)。一気に行きましょうか。

まず「Jships」では、「特集 徹底図解 ! 世界の空母」のうち、「『空母』概論」と「世界の空母オールカタログ イギリス海軍」「同 中国海軍」。

あと、確か初登場の「One Day One Shot」。何を取り上げようかと迷ったんですけど、たまには毛色が違ってフネが映ってないカットでも良かろう。ということで、リバプールにあるウェスタン アプローチ管区の司令室を。なにせ C4ISR 人間ですから、私。

それと、「PICKUP MARITIME NEWS」は「極超音速兵器の発射と迎撃」と題して、ズムさんの改修と GPI の話をひとまとめに。
でも、この項における本当に大事な話は「先読みの大切さと難しさ」なんですよね。現状に最適化しすぎると、将来の伸び代がなくなるし、それは往々にして致命傷。でも、余裕を持たせすぎれば、コストや重量のペナルティ。その狭間で将来の発展に備えた懐の深さを持たせるのは、ホント難しいと思いますよ。

そしてお次は、今回が定期刊行のラストとなる「新幹線 EX」。近畿車両のデザイン担当者にお話を伺った「近畿車両デザイン室 山陽新幹線をデザインする」が筆頭の大物。このインタビューは相当なボリュームですが、実はこれでもまだ出てないネタがいろいろと。そのうち、別の機会に世に出せたらいいなあと思ってます。とはいえデザイン案の数々だけでも、相当な見応えがあるんじゃないかと。取材の席で見た本人も、ビックリ仰天したというやつです。

それと、東北新幹線がらみで「密着取材 ついに始動 SMART-Red 深夜の検測走行に迫る」「これからの線路設備保守とは スマートメンテナンスを紐解く」。「SMART-Red」では久方ぶりに「夜のお仕事」となりまして。検査機能そのものは別項で取り上げているので、ここでは「どう臨場感を出そうか」と頑張ってみました。もしかすると、昔の「鉄道ジャーナル」の「列車追跡」から影響を受けた感はあったかも。

残る「Jwings」は、いつもの「月刊 F-35」。「航空ファン」も、いつもの海外ニュース欄。

| | Comments (0)

Dec 30, 2024

2024 年 12 月のお仕事・その 7 + α

書き忘れてましたけれど、今月の「丸」でも、いつもの海外ニュース欄があります。

特集は「烈風」(A7M) ですが、この手のネタでは当然ながら、私に出る幕はございません。人によって見方はいろいろでしょうけれど、個人的にはこの機体、「なんか間違えてる感」が拭えないんですよねえ… もちろん、当時の日本の空母に実用的なカタパルトがなかったとかなんとか、いろいろと制約があったのは分かっちゃいますが。

そういう意味では、やっぱりグラマンの F8F の方が「うまくやった」と思います。特にこの機体で感心するのが降着装置で、シンプルなメカニズムで轍間距離を十分に確保しているのはえらい (「紫電」の方を見つつ)。

Continue reading "2024 年 12 月のお仕事・その 7 + α"

| | Comments (0)

Dec 24, 2024

2024 年 12 月のお仕事・その 4~その 6

えーと。まず「世界の艦船」で「世界の水陸両用戦力」という特集が組まれまして、そこで米海兵隊と、米陸軍の輸送船艇部隊に関する記事を書きました。米海兵隊の方はそれほど難しいテーマではなかったのですが、米陸軍の方はちょっと手強かったです。そして何を思ったのか、合衆国法典の原典まであたりに行くことになって…

Jwings」はいつもの「月刊 F-35」、「航空ファン」はいつもの海外ニュース欄。今回、わりと海外ニュースの集まりが良かったような気がします。気のせいかも。

にしても。以前から書いてることですけれど、フネと搭載機というハードウェアだけ揃っても、それだけで直ちに有意な戦力が立ち上がるわけじゃないだろうに、とはしつこく言い続けていきたいところ。本当に大変なのは、これからですよこれから。

| | Comments (0)

Dec 14, 2024

2024 年 12 月のお仕事・その 2 & その 3

まず、Jships から出ているシリーズ「新 シリーズ 世界の名艦」の「『もがみ』型護衛艦」で、「『もがみ』型ウェポン ファイル」のページを。といっても、他のクラスと共通するものも少なくないので、今回の新規アイテムは無人モノぐらいかなぁと。

一方、「世界の艦船」の別冊は「アメリカ海軍 2025」。こちらは、新手の装備品や研究開発に関わるページを。ありがちな「各種艦載兵器のカテゴリー別」ではなくて「こういう用途に使用するものはこれとこれ」みたいな仕立てにしてみました。あくまで「目的志向」ということで。

研究開発案件については、日ごろから契約情報をウォッチしているのが意外と役に立ったなぁと思いましたね。あと、井上麟太郎さんの手になる分散海洋作戦 (DMO : Distributed Maritime Operations) の記事は必読。

| | Comments (0)

Dec 11, 2024

2024 年 12 月のお仕事・その 1

今月は久方ぶり (?) に軍研に寄稿しまして、お題は海上保安庁の多用途巡視船 (MPPV)。

最初は「どこから手を付けようか」とムチャクチャ悩んだんですが、ふと思い立って、伊豆諸島における島民避難の話があるじゃないかと。それを切り口にして「船舶による当初からの住民避難」の話をメインに据えてみた次第。さらに、東日本大震災における海保の活動であるとか、それに関連する話題であるとか。そんなところから攻めてみたら、なんとかまとまった原稿になったかなと。

ただ、島民避難は "花火が上がる" 前に完了しているのが理想ですけれど、実際にやろうとすると、きっと避難を肯んじない人が出てくると思うんですよねえ。そこをどう対処するかが、厄介な課題かも。

| | Comments (0)

Dec 01, 2024

2024 年 11 月のお仕事・その 5~その 8

取材や原稿書きに終われていたら 12 月になっちゃったあ (´・ω・`)

11 月売りの各誌で特集に関わったのは、まず「世界の艦船」。「特集:海上自衛隊」のうち「自衛隊のスタンド・オフ防衛能力と無人アセット」を担当いたしまして、また、ちょっと物議を醸しそう (?) なことを書いたわけです。

やれ予算が付いたとかトレンドが変わったとかいうことになると、いきなりガーッと突っ走る、我が国の組織の悪い癖が出たのでなければいいんですけれどね。現に、以前には無人モノに対してやや冷淡というか、格段に熱心な様子はなかったのに、ウクライナであれこれ活躍しているのを見た途端にこれですよ。まったくもう。

航空ファン」はいつもの海外ニュース欄、「Jwings」はいつもの「月刊 F-35」。

」もいつもの海外ニュース欄… だけではなくて、「最新技術満載のジェラルド R.フォード級空母」も書いてました (爆) まぁそれはともかく、今回の号では小泉さんのインタビューが良かった。

| | Comments (0)

Nov 20, 2024

2024 年 11 月のお仕事・その 3 & その 4

続きましては。

ドクターイエロー& East i 新幹線事業用車両徹底ガイド 改訂版」と「寝台特急「カシオペア」メモリアル BOOK」について、いくらかお手伝いしています。

まだ T5 はしばらく現役に残るというのに、あすにも 923 がいなくなりそうな大騒ぎになってるみたいですが、もうちょっと落ち着いて。ついでに、923 がどんな車両で、何をしているのか、詳しく知ってみて欲しいなぁと。外観と車内だけでなく、台車の下まで潜り込んで取材してきた一冊ですから :D

「カシオペア」の E26 は去就がどうなるか、さっぱり明らかになっていませんけれど、どうなるんでしょうねえ。LCX アンテナの増設以外、原型から大きく変わっていないのは、当節の車両としては珍しいところ。でも、まだしばらく使い続けるのであれば、AC コンセントはなんとかならないものかと思ってみたり。

| | Comments (0)

Nov 15, 2024

2024 年 11 月のお仕事・その 1 & その 2

今月、軍研はお休みです。

まず「Jships」(Vol.119) は盛り沢山で、こんな内容。

  • 「特集 海上自衛隊 20XX」の「海上自衛隊 水上艦隊の未来像」と「海上自衛隊 航空戦力の未来像」
  • 「次世代レーダー SPY-6(V) を学ぶ (3)」
  • 「PICKUP MARITIME NEWS AN/SPY-7(V) の国際展開とオープン アーキテクチャ」
  • 「世界の艦艇建造所」(Blohm + Voss)

外野はしきりに喧嘩話にしたがるらしい AN/SPY-6(V) と AN/SPY-7(V) ですけど、実のところ、それぞれ違った特徴、違ったアプローチがありますからね。それに、首をかしげたくなるような論調が見受けられることもあるし。そこで私としては両方とも、技術的な話を主体に、ニュートラルに取り上げていく所存。

「世界の艦艇建造所」は、いよいよドイツの造船所が登場。業界再編とオーナーシップの変化がけっこうあるので、その流れを把握するのは、ちと面倒ではありました。その辺の事情は次回以降も同様だったり (すでに 2 回分の在庫を確保済み)。

あと、別件で「NAVY YARD 057」の「特集 艦船模型煙突入門 軍艦の動力機関と煙突の、深めのお話」に出て、少しお話をしています。

私、プラモは作らなくなって久しいので、模型誌も普段は見ていないのですが。ところが、その模型誌を見ると「いやはや、模型をやる人って大変だなあ」と思っちゃいましたね。

| | Comments (0)

Oct 25, 2024

2024 年 10 月のお仕事・その 1~その 3 プラス その 4

10 月分。

まず「新幹線 EX」では、「特集 孤高の新幹線・500 系 時速 300 キロへの道」の「集電装置の走行試験とは」「高速化と軌道保守の変革」「高速化における土木構造物への影響とは」とインタビューものを 3 本。お話を伺っていると、「なるほど、やはり」という場面があれば「意外や意外」という場面もあって、なかなか勉強になる取材でありました。

それと「Q&A で知るドクターイエロー」「SHINKANSEN NEWS EX」「EOS R5 Mark II を考察する」。EOS R5 Mark II については実機をお借りして、いろいろ試してみたのですけれど、たまたま行った現場に T4 が来たのは想定外の拾い物。

Jwings」では、「特集 KC-10 退役と空中給油機の科学」の「空中給油機とはなにか - 基礎知識編 -」と、いつもの「月刊 F-35」。空中給油のメカニズムは他の項に譲り、私はどちらかというと概論的な話を。

あと、「航空ファン」はいつもの海外ニュース欄。

今回、私は特集に何も顔を出していないのが「世界の艦船」ですが、お題がお題なので出る幕はなさそう。40cm 三連装砲塔 Mk.6 や Mk.7 について書いて、ということなら話は違ったかも知れませんけれど。

その特集を読んでいて思ったのですけれど。
戦艦の高速化は戦艦同士の撃ち合いよりもむしろ、空母に随伴して護衛を提供する能力の実現、という形で活きたんじゃないかと。

これに限らず、当初の想定と違う場面、違う任務様態に直面したときに、あまりにも当初の運用構想に最適化しすぎると、対応が難しくなる場面もあるんじゃないか。艦艇の運用期間は長いんだから、任務様態が変わっても対応できる懐の深さが要るんじゃないか。そんなことを考えてしまいましたね。

P.S.
その後、「」の掲載誌が手元に届いたのですが、今回はステルス技術と F-35 と B-21 の話を書きました。もう月が変わっちゃったので、新しいエントリを起こす代わりに加筆にします。

| | Comments (7)

より以前の記事一覧