フォトライフ

May 09, 2025

α9 ベースの軽量取材セット

シンガポールまで取材に行ってました。詳しい話はそのうち某誌「Jships」で記事にしますが、刊行タイミングの関係もあるので、しばしお待ちくださいませ。(といっていたら、その後の話の成り行きにより、まず速報を JDN に載せる結果になりましてん)

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チャンギ空港到着時に。

シンガポールといえば東南アジア。蒸し暑いです。でも建物やバスの中はキンキンに冷房が効いていることが多くて、体調管理が難しいなあという場所。蒸し暑いところを歩き回るので、身軽にして、体力の消耗をできるだけ抑えたいところ。

で、α9 にタムロンの A071SF を組み合わせて「取材セット」としました。高倍率ズームなら RF 24-240mm もありますけれど、A071SF の方が小型軽量なのと、α9 は手持ちのデュアルスロット機の中でもっともコンパクトなので、という理由で。あと、バッチリの持ちがいいのもポイントで、1 日 1 本でおおむね乗り切れました。

結論からいうと、このコンビ、見込んだ通りの仕事をしてくれました。ときどき「広角系が欲しいなあ」と思うことはありましたけれど。RF だと RF 16mm F2.8 STM という素晴らしいレンズがあるんですが、E マウントにその手のレンズってないんですよね。

ただし移動中のオフショットは、A071SF でも大袈裟なので SEL2860 を使うことにして。こちらも基本的には見込んだ通りの仕事をしてくれましたが、食べ物ショットなんかで、「寄れない」点が足を引っ張ることはありますね。

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MRT の EXPO 駅。

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寄れなくて困った写真の例。

実は、万一に備えた予備機として標準ズーム付きの EOS R10 も連れて行きましたが、出番はなし。以前から、海外遠征は基本的に 2 台体制にしていますが、そこで R10 を持って行く選択肢と α9 を持って行く選択肢を確立できた次第。

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Apr 27, 2025

やっぱり EOS R10 は小さな巨人

ふたつ前のエントリの続きで。

そもそも EOS R5 を買ったのは「1 台でフルサイズ高速連写機と APS-C 高速連写機が手に入る」から。ただ、実際の現場では、望遠系と広角系の両方が欲しいことがあるわけです。

先日の Dyess AFB だと "Tora ! Tora ! Tora !" なんか典型例で、個々の機体だけ撮ってても全体像が分かりません。ドカンドカン爆発が起きて、煙が上がって、そこをテキサン改造の日本海軍機モドキが乱舞する… そういうイベント。だから、EOS R5 には RF 100-500mm を付けて機体をアップで狙う一方、EOS R10 に標準ズームをつけて、全体像が見える画を撮る。そんな運用をしてました。

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(これは "Tora ! Tora ! Tora !" でのひとコマ)

その EOS R10 ですが、もちろん RF 100-500mm を組み合わせたっていいわけです。たまたま初日は天気が悪く、バーズが水平系に限定して飛んでいたので、「ちょうどいい機会」とばかりに、この組み合わせを試してみました。

そしたら、ちゃんと撮れちゃうんですよ。いや、プロのカメラマンが細かく追い込んでいくことになれば、また話は違うんでしょうけれど。私がフツーに撮るぐらいなら、使えちゃう。

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とすると、EOS R5 で x1.6 クロップにする代わりに、EOS R10 に RF 100-500mm を組み合わせる手もありじゃないか。と考えてしまって。そこからさらに、レンズを軽くしようとすると暗くなっちゃうので、それはナシですが。

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Apr 23, 2025

EOS R5 と RF 100-500mm の、ある意味、初の実戦投入

Dyess AFB のエアショー "Wings over west Texas" を見に、テキサスくんだりまで行ってきました。

B-1B が目当てで行ったのはいうまでもありませんが、2 機しかいないフライアブルな B-29 のうちの 1 機である "DOC" が何パスもしてくれたし、CAF の "Tora ! Tora ! Tora !" も初めて見たし、地上展示の B-1B はコックピットを見せてもらえたし。肝心の B-1B の飛びっぷりが少々もの足りなかったのは別として、得るものの多いお出かけに。

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(うっひょひょーい♪)

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"FIFI" はネリスで地上展示したのを見たことがあったけれど、今回の "DOC" は、飛んでるところに加えて地上で間近に見られたのが嬉しいところ。

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マニア的にツッコミを入れ始めたらいろいろあるわけですが、単純に出し物として楽しめるな、というのが "Tora ! Tora ! Tora !"。まぁ、日本人としては、ちょっとモニョモニョする感じはありますが。この写真は x1.6 での撮って出し。

で、そこに持っていったのが EOS R5 と RF 100-500mm のコンビ。最初は「レンズの焦点距離は 200mm まで」なんてムチャクチャいっていたのですが、この規制が撤廃されたので安心して持ち込めました。

そもそもこのコンビは、エアショーなど飛行機撮影の現場を想定して導入したもの。テレ端 500mm だと、ちょっと足りないかなと思ったのですが、それは x1.6 クロップで補えばよろし、という算段をして。ところが COVID-19 のアホンダラに加えて、ここのところ博物館まわりなどを優先していたせいもあり、エアショーの現場に持ち込んだのは今回が初めて。アクロを撮ったのも今回が初めて。

(よくよく考えたら、三沢で空自の F-35A を取材したときに R5 を持って行きましたが、あれはエアショーじゃない)

で。実際にやってみたところ、基本的には問題なく使えるなと。バーズを撮っているときでも、ミラーレスだから被写体を追いにくい、なんて感じはしなかったし。

ただ、x1.6 クロップを使うと打率が下がる傾向があって。ことに "Tora ! Tora ! Tora !" みたいに被写体が小さいと、このモードでないと明白に足りないので、x1.6 が確実に使えないと困るのですけど。(B-1B みたいにおっきな被写体なら、500mm でもお釣りが来るけど…)

もっとも R5 だったら「画素数の多さにモノをいわせて、鬼トリして解決」という力業 (?) も使えるわけですが。

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ヘルキャットが飛んでるところを生で見たのは初めて。これはフルで撮って鬼トリ。

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"Ace Maker" の T-33 は久方ぶりの遭遇。これは x1.6 で撮って出し。

この辺、もうちょっと実運用を積み重ねながら歩留まりを上げるための研究が要りそう。とはいえ、基本的には「十分に使える機材」と確認できて良かったですハイ。で、その x1.6 が欲しい場合の話については、また別のエントリで。

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Feb 19, 2025

ソニーのメモリカードがフン詰まる

デジカメで撮影した画像データがたくさん溜まったときに、方向ボタンあるいはダイヤルを使ってパラパラと連続表示させるのは、まぁ一般的な使い方じゃないかと思うのですが。

ところが、うちで使っているソニーの SDXC、そのパラパラ連続表示の最中に、いきなりフン詰まることがあって。アクセスランプが点灯しっぱなしになって、しばらく待たされるという。それが「ソニーのメモリカードとキヤノンのカメラ」の組み合わせで発生するならまだしも (いや、それだって本当は褒められない)、「ソニーのメモリカードとソニーのカメラ」の組み合わせでも発生するという。

しかも「こうすると必ず発生する」という法則性がなくて、不意に発生。いったん発生すると、シャッターボタンを半押しして撮影モードに切り替えても状況が変わらないので、撮影もできないという体たらく。

件のメモリカード、以前は EOS RP や EOS R10 で使っていたのですが、そちらは別メーカーの製品に替えて、今はソニーの SDXC と α9 の組み合わせ。それでもときどきフン詰まるし、かといってメモリカードを取り替えるほどのおカネはかけたくないし。ぬーん。

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Feb 03, 2025

α9 × SEL2860

EOS R10 が我が家にやってきてから 2 年ほどが経過。

小型軽量ながら EOS R3 譲りの AF と高速連写により動体撮影にけっこう強く、実際、昨年に重点的にやっていた近鉄の走り写真撮影は、大半をこれで撮ったぐらい。しかもマルチコントローラ付きだから、測距点の操作は自由自在。APS-C 機にしては高感度でもけっこう頑張ってくれるし、バッテリの持ちも EOS RP と比べてだいぶ向上している感。その他のメリットとして「ライト勢に擬態できる」なんてのもあります。

すると何が起きるかというと「EOS R10 の出番が多すぎる」

ことに海外に出たときには、スウェーデンでもイギリスでもアメリカでも大活躍。ガタイが小さいから悪目立ちしないし、携行性はいいし。このあいだのロンドンでは、R10 を首から下げっぱなし、ただし使わないときはジャケットの中に入れちゃうという手を使いまして。ガタイが小さいからこそできる技。

かくして、どこに行くにも EOS R10 が出まくりということになってきているのですが、そうなると負担軽減を図った方が良くないか、という考えが出てきて。

小型軽量で高倍率ズーム付きということなら、E-M5 シリーズあたりに 14-150mm ズームを付ければ理想的でしょうけれど、ここからさらにマウントとバッテリの種類が増えるのはどうもなあ… ということであれこれ悩み、思案しまして。

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Nov 12, 2024

α9 のボタン/ダイヤルを対象とするカスタマイズ

EOS DIGITAL のサブ電子ダイヤルは、回転するダイヤルと、その中央にある押しボタンがひとつという構成。

それに対して α9 では、回転するダイヤル (コントロールホイール) と、その中央の押しボタン (中央ボタン) があるのに加えて、コントロールホイールそのものが十字ボタンとして機能する仕組み。

まず、[↑] が表示切り替え、[→] が ISO 設定。そこで [←] にクリエイティブスタイルの選択、[↓] にマイメニュー呼び出し、中央ボタンは EOS DIGITAL に合わせて画像データのサイズ選択に割り当てていたのですが。

電源を入れっぱなしにしてぶら下げていると、そのコントロールホイールや中央ボタンが何かの拍子に押されてしまい、設定がいつの間にか変わってる、というトラブルが何回か発生。ISO が 400 で固定されてたり、画像サイズが小さくなってたり、クリエイティブスタイルが STD から Vivid に変わってたり…

それでやむなく、この辺のカスタマイズをゴッソリ削除。EOS R シリーズと比べると α9 は電源投入時の立ち上がりがちょっと遅いのと、バッテリの保ちがけっこういいのとで、電源を入れっぱなしにする場面がチョイチョイあって。でも、それで設定が変わるリスクがあるのでは困るなぁと。すると誤操作防止のためにカスタマイズをやめるしかない。

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まあ、これが問題になるのは背面の、それも中央ボタンとコントロールホイールに限られるのですけれど。

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Nov 06, 2024

RF 16mm F2.8 STM のその後

取材の現場やお出かけの現場に RF 16mm F2.8 STM を持ち出して、いろいろ試している今日この頃。スナップショットでも機内食でも列車の車内でも普通に使えるけれど、なにせ単焦点だから、多少は「足で調整する」ことも必要なのは当然。

とにもかくにも「小さくて軽いのは勝利」。荷物の片隅にちょいと突っ込んでおけるので、「広角系があれば」と現場で臍を噛む事態は解消できるし、ハンドリングも軽快。

ただ、EOS R5 はいいけれど、EOS RP と組み合わせると、手振れ補正がない状態になるのはつらいところ。ときには手振れのリスクが出てくるかも… ということで操作系のカスタマイズにちょいと手を入れて、これまで露出補正に使っていたコントロール リングを、持田さんの真似をして ISO の変更に。SS の数字を見て「まずい」となったら即座に感度を上げて対応できるように、との狙いだけれど、さてどうなりますか。

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Aug 07, 2024

その後の RF 16mm F2.8 STM

先日に手に入れた RF 16mm F2.8 STM ですが、先日の取材で早くも実戦投入してみました。

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Jul 31, 2024

久々の MNG・RF 16mm F2.8 STM

RF 16mm F2.8 STM を、淀のポイントでもらってきました。カメラ機材の新規導入は、なんと 1 年半ぶり。

他にも、「お手軽標準ズームの RF 24-50mm F4.5-6.3 IS STM」とか「R10 と組み合わせる広角ズームとして RF-S 10-18mm F4.5-6.3 IS STM」とか、いろいろ思うところはあったのですが、「いちばん代わりがきかないレンズはこれだろう」ということで、16mm 単に決定。

並べてみるとよく分かるのですが、RF 50mm F1.8 STM と似たサイズ感。これなら携行性は抜群。

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ことに現車取材のような場面では広角レンズが欠かせないのですが、予備として広角ズームを加えると荷物が増えちゃう。かといって、従来の広角単だと画質最優先でデカくて重くて高い。そこのところの間隙を絶妙に突いてるのが、この RF 16mm F2.8 STM。予備で広角単と標準単が 1 本ずつあれば、とりあえず仕事を止めずに済みますからね。

あと、1 台は標準ズームを付けておいて、もう 1 台は広角単を付けっぱなしという運用も容易になるし。

ただ、このレンジの広角単って初めて使うので、しばらくいろいろ使ってみて、感触を掴んでみないと。

実は、似たようなサイズ感のレンズが 2 本並ぶと、持ち出すときに間違えるリスクが考えられて。以前に EF 16-35mm F4L IS USM のつもりで、間違えて EF 24-105mm F4L IS II USM を持ち出す失敗をしたこともあるし… ということで、レンズキャップにこんな細工を。

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効果あるかどうかわからんけど、とりあえずこれで様子を見ますハイ。

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Jul 05, 2023

EOS R10 が役に立ちすぎる

前に「EOS R10 は小さな巨人」なんて記事を書きました。なにせ小さくて軽いので、「ついでに持って行くかぁ」となりやすいし、なりが小さい割には高性能。あと、同じバッテリを使う EOS RP よりも、バッテリが長持ちするようです (体感)。

付けてるレンズは RF-S 18-45mm が大半ですが、これで「旅行の友」としての用はかなり満たせていて。実際、ボストンに行ったときは、これだけで済ませちゃいました。なりが小さいから、海外旅行でオフショットを撮るような場面でも、悪目立ちせずに済むんじゃないかと (これ重要)。

さらに望遠系が 1 本あれば列車の走り撮影や飛行機の撮影もできるし、広角系があれば撮れるものの幅が広がるし (謎)。車内写真なんか撮ろうと思ったとき、R10 と EF-S 10-18mm の組み合わせは強い。もちろん、本気出して撮ろうと思ったら R7 の方がもっと強いけれど、「小型軽量ながらけっこう強い」が R10 の本分じゃないですかね。

ただ、グリップがちゃんとしている関係で厚みが意外とあり、収納性では RP の方が上を行くなと思うことも。それに、高感度が求められる場面になれば、やはり RP の方が安心感があるし…

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